デザイナーである私たちは、人々のためにツールを作ります。そうしたツールは人々の仕事を助けるためのものではありますが、人間らしさを完全に排除してしまうことがないよう、注意する必要があります。

言語モデルは大きな可能性を秘めたツールですが、人間の理解を置き換える方法として使用されるべきではありません。言語モデルがどのように使用されるかを含めて意図的にデザインをしなければ、理解のないまますべてのコンテンツが生成されてしまう恐れもあります。

私たちは、人々が自分たちの仕事への理解を深めることを目指してインターフェースをデザインするべきです。インフォメーションアーキテクトを通して、言語モデルを使ったソフトウェアのアプリへの統合や、インターフェースをデザインする際に計画的かつ人間的なアプローチをする理由を学びましょう。

Iain Humm は、東京とスイスのチューリッヒに拠点を置くデザインコンサルティング会社iAのプロジェクトマネージャーです。カナダのトロント大学で言語学、記号論、コンピュータサイエンスを学んだあと、バンクーバーの写真関連スタートアップへ勤務。2012年に来日、2014年からiAで働いています。

iAは、株式会社日本経済新聞社、日本放送協会（NHK）、Condé Nast、Red Bull、The Guardian、Asics、Die Zeit、Wikipediaなどのメディア業界のクライアントを対象にサービスを提供しています。また同社は、デザイン哲学に関するエッセイや、2010年から開発を進めてきたミニマリストテキストエディタ「iA Writer」でも知られています。